2009/07/01

HeadRoom Ultra Desktop Amp レビュー



About Ultra Desktop Amp
このアンプは、アメリカ モンタナ州に位置するガレージメーカー
"HeadRoom"によるものです。
HeadRoomの製品群はポータブル向け、デスクトップ向けなど、用途に応じていくつかのラインに分けられています。
そしてこのUltra Desktop Ampは、据え置き系シングルエンドアンプの現行における最上位機種となります。

音質について話をする前に
Desktop Lineのラインナップがどのように差別化されているのか確認します。
これらの中で最も手軽なアンプは$699からとなりますが
増幅部の変更やDACの追加、またバランス化させるか否かによって
最終的には$1,699まで値段差が広がります。

音質の差、また違いについては私自身で全てを確認したわけではないので比較はできませんが、値段差に応じて内部のコストも順当にアップしているのは事実のようです。

しかし、各所のレビューなどを見た限りでは
どのアンプでも"HeadRoomの音"であることには変わりないようで
とりあえずこのメーカーの根本的な音作りを楽しみたいのであれば
必ずしもハイエンドを選らばなければならないというわけではないと思います。

話を戻します。
それではUltra Desktop Ampはどう位置づけられているかということです。
このアンプはHeadRoomの現行製品の中で、最高レベルの音質と利便性を兼ね備えた複合機と言えます。
というのは、1chにつき4つの"Burr Blown OPA627"が使用されたMaxモジュールと、Benchmark DAC1にも採用されている"Analog Devices AD1896"が使用されたMax DACを搭載している上に、個体もどちらかといえばコンパクトであるという理由によります。

また同社スタッフによれば、オプションの電源ユニット
"Desktop Power Supply"を追加すれば
音質的には、かの有名な"Home(Max) Amp"と同等であるとのことです。

上記の電源ユニット(DPS)は
かつての"Home(Max) Amp"の電源部を分離したものです。
HeadRoomでは、低消費電力ではあるがクラスA動作をするアンプに対しては
このDPSの使用を推奨しています。

以下の感想もDPSと組み合わせた上でのものとなります。

1.音質
このアンプの音を端的に表すと、Music To Goでも言われているように
「力強くハイスピードで解像度が高い」といった印象に尽きます。

あちらのBalanced Desktop Ampとは駆動方式もモジュールも異なりますが
大まかな部分はささきさんの感想と全く同じです。
これは各メーカー固有の音ということが影響しているのでしょう。

それでは、複合機としてのUltra Desktop Ampが
具体的にどういった音なのかをより詳しく見てみます。

まず感じるのは、SN比が非常に高くノイズ感が一切ないという点です。
音像は鮮明かつ輪郭がはっきりしていて
いわゆる"漆黒の背景"とか"無音の空間から音が浮かび上がる"という表現は
一体何を意味しているのかという疑問を払拭します。

解像度が高いということで音はとても滑らかで歪み感を感じさせません。
力強いというと荒々しさがあるのではとも思えますが
これは音の制動性が高くダイナミックな鳴り方をすることに起因するもので
実際に聴いてみると、むしろ端正でしなやかという印象も残ります。

全体的な印象として、硬さ・やわらかさ、温かみ・冷たさに偏ることはなく
ピアノの高音部、中高域よりの打楽器、ディストーションギターなど
ソースが本来持つ刺激ははっきりと表現しつつも
それらに支配されてしまうということはありません。

言い換えれば、ボーカルの声が擦れていても刺さりや痛みを感じさせないということです。
マスキングではなく、滑らかさによって痛い音を聞かせないようにしているので
美味しい音を削ることなく不快な音を出さない事が達成されています。

一聴してモニター系の音だと判断する人もいると思います。
けれども、先述のように音それ自体は特に無機的だとは思いませんし
どちらかといえばニュートラルに感じます。

ただ、解像度が高く鮮明ではあるのですが
この鮮明というのは芯がはっきりしているという意味で
青空のような明るさということではないので
突き抜けるようなクリア感を求めている人には合わないでしょう。

また、このアンプはソースに収録されている音をこれでもかというほど出し尽くすので、不意に入ってしまったと思えるノイズなども全て聴こえてしまいます。

すなわち、どのような音もはっきりと再生するが故に
微小音のディテールを確認せずに、これらがノイズの一種であると誤認してしまうケースもあるということです。

そのようなことから今まで聴いてきた音楽と違うものに聴こえてしまったり
することがありますが、これは良くも悪くもトレードオフという事になるでしょう。

私見では特にジャンルに得て不得手はないと思います。
生楽器、電子楽器、声問わず魅力的に鳴らしてくれるのではないでしょうか。

しかしながら、アンプの段階で響きや艶を与えているようには見えませんので
ヘッドホンアンプにも開放感や温もり、くつろいだ音を求めている人は
他の選択肢を探した方がいいかと思われます。


2.外観
デザインとして高級感はありませんが
質感や手触りなどは良く、品質の高さを感じます。
フロントとリアを囲っているブラックウレタンも
いいアクセントになっていると思います。

個人的には無骨すぎず、華美すぎずのこのデザインは好きです。


3.使用感
入力はアナログ2系統、及びデジタルはコアキシャル、オプティカル、USBと
大抵の環境では不便に感じることはないと思います。

ボリュームはアルプスのRK27を使用しているようで操作感は上々。
逆にスイッチ類は小さすぎて扱いにくいです。
ただ、それほど頻繁にいじるものでもないので気にはなりません。

ジャックは標準とミニを備えていて変換プラグの必要がありませんが
人によっては逆に懸念事項かもしれません。

またプリアウト端子を持っているため
プリアンプとしてスピーカー環境を構築する際には手助けになるかもしれません。

ウレタン縁はしっかりとした滑り止めをかねています。


4.雑感
・個人輸入について
現在、国内にHeadRoomの代理店がないため購入は個人輸入に限られます。
カート方式の採用や会社の信用度が高いことからとても安心して取引が出来ます。
支払いはクレジットカードかPaypalとなり、商品代金と送料が合計金額となります。
送料は$30から$100程度で、後述のセットですと$70くらいかと思われます。
配送業者はUPSで、発送からだいたい5営業日以内には到着します。
受け取りの際に消費税がかかりますが、関税はありません。

・パッケージシステムの勧め
HeadRoomには、まとめ買いによる割引制度があります。
たとえば今回紹介した

Ultra Desktop Amp + Desktop Power Supply + AKG K701

という内容の"Serious Audiophile Package ($2,149)"の場合
おまけとしてK701がついてくる程度にディスカウントされていて
かなりお得だと思います。

・対応、サポート
メールによる対応は迅速な場合が多いです。
ただし、購入相談や発送など、修理以外の全ての用件は"email Sales Dept"へ
修理や本体についての相談はについては"email Technical & Repair Services"にContact Usよりコンタクトしましょう。




5.んで、これは買いなの?
アンプ単体で$1,599なんで多少の為替変動があったとしても
m902を国内で購入するよりは安いですね。

音色的にも特定域の強調感がなく、芯のある迫力を楽しめる割には
キツさを感じることもなく聴き疲れもしにくい優れた音作りなので
楽しくリスニングできる範囲内で、やり過ぎない程度に高域が目立つ
m902とは良い意味で比較対象になるでしょう。
(m902はルックスも良いですしね)

主な理由としては、基本性能の高さに差異を感じないということ
どちらもオーディオ的な範疇で"モニターより"とされていること
DAC内蔵の複合機であるいうことによります。

また、入手するには個人輸入が必要かつ、日本語の情報が少ないということで
興味はあるけど購入までは、という人もいるかと思います。

しかしながら、HeadRoomを含むアメリカの会社には
30 Day Guaranty という30日間お試し制度があるので
仮に気に入らなかった場合でも送料の差額のみで
トラブルなく円滑に返金に応じてもらえます。

また初期不良や到着一ヶ月以内の故障は往復の送料含め
追加コストなしで良品と交換できます。

実際、いままでに聴いてきたアンプの中ではこれが一番好きです。
(SA-17S1、AT-HA2002、SXH-2などを使ってました)

結構いいアンプなのでより多くの人に興味を持ってもらえたらと思います。
ちと高くなるけど専用電源とセットがお勧め。


2009/06/05

ER-4P-B レビュー


1.音質
帯域バランスはやや低域が弱め。
しかし、鳴り方はフラットで特定域の張り出し感などもなく非常に鮮明です。

解像度、分解能、微小音の再生能力は高く、一つ一つの音のディテールを聴くということが出来ます。
また遮音性に優れているのも相まって、今まで気付かなかった音を容易に見つけられます。

音場はそれほど広いとはいえませんが、各音が小さめであることや分解能の高さによるものなのか、他のイヤホンと比べて窮屈といったことはないと思います。

全体としてははどちらかといえばモニター傾向で意識して艶を乗せるような音作りではありませんが、ER-4シリーズの優れた解像度があまりにも鮮明な音像を作り出し、結果として音のリアリティの高さから感じる"艶"を生み出しているといってもいいと思います。

個人的には、ER-4Pのアドバンテージは中高音の質の高さ、極めて優れたスピード感(≒立ち上がりの良さetc)
全ての音が際立つ分解能の高さにあるのではないでしょうか。

中高音のクリアさ、伸びの良さについては実売3万円以上の多くのデュアル or トリプルBA機よりも確実に優れています。
群雄割拠の現在においても、ER-4シリーズが勧められることも多い背景にはこの特長によるところが大きいと思います。

クラシックやジャズ、ポップスなどに向くとされているER-4Pですが
実はテクノやトランス、アンビエントなどの電子音にも適任です。
全ての音とその変化を楽しむという、低域の量感を楽しむのとはまた異なる聴き方をするならば、これらのジャンルにおいてもオンリーワンになりうる魅力を秘めているともいえます。

ここで巷で懸念されているER-4シリーズの低音についての所見を述べてみます。
ER-4Sの低音は明らかに過小であり、そういった意味ではEtymotic Research代理店であるイーディオのキャッチコピー"あるがままの音"には同意しかねます。

またWEBをまわってみると、"ER-4Sの低音の量は十分"という意見が多く見られますが、それはその方にとっての十分であり、帯域バランスとして正確であるとはいえないということです。

その点では、よりカジュアルに楽しく聴けるバランスをということで製作された
ER-4Pもやはり他のイヤホンと比べると相対的には少ないのですが
ER-4シリーズ特有の締りがあり制動に優れた低音によって、リズムを楽しむということならば単に量感が多いだけの製品よりは適しているといえます。
もちろんこのリズム感の良さは、よりはっきりとした中高域のリズム隊と合わさって生まれます。

ER-4Pがテクノなどの電子音にも向くというのはこういった事によるものです。

先述の通り、ER-4Pは鮮明ではあるのですが鮮烈ではないので
ピアノの高音域などはしっかりとした硬さを持ちつつも行き過ぎたものにはならないことも利点です。
ただ基本的には、低域の量感以外は手を加えず、劣化させずにそのまま出すので
元々クリップしてる曲などではいわゆるサ行が耳についてしまうこともあります。
しかしながら、イヤホン側でサ行が荒れてしまったり、逆にエッジを削ぎ落としてしまうようなことはないので、ほとんどの場合、これは問題にならないとおもいます。
逆に過度に刺激を避けてしまうとKlipsch Image X5のようになってしまいますし
繰り返しになりますが、ER-4P自体がサ行の刺さりを強めるといったことはありませんので、これはこれで一つの長所といえます。

けれども、入力された音をそのまま出すといった特徴は
アンプの段階までに音が荒れてしまっている場合、破裂音などがやや耳につくケースもあるということです。
iPodを含め、大抵の機器ではこれほどまでにはならないと思いますが
際立って低音質な曲、または再生機器などではこうしたことが問題になってくることもあります。


2.外観
過去の赤青ユニット、緑色のEQといった強烈なカラーリングと比べると相当改善しました。
デザインが良くなったというよりは、より目立たなくなったという方が正しいと思います。
左右ユニットの判別はR側の裏に赤いシール、L側には刻印がありますので暗所を除けば問題ないでしょう。


3.使用感



装着感については、音色、遮音性、快適性から大抵は付属の3種類の中から1つを選ぶ形になります。
サイズ違いやサードパーティ製などもありますが、ここではデフォルトの付属物を見てみます。

・黒スポンジ
快適性、遮音性は高いが耐久性が低く、ランニングコストが高め

・グライダー(弾丸)
快適性は高めで耐久性も悪く無さそうだが、他二つに比べると遮音性は今一歩

・三段フランジ
快適性は低めだが、遮音性、耐久性は高い
ただし慣れてしまえば不快感はないという声も多いが、初めての人にはきついかもしれない

※音色に関してはより個人差が大きいようなので除外します

タッチノイズはクリップを正しく使用すればほとんど感じません。
分岐部より上のコード部に接触しないようにすればストレスフリーでしょう。
個人的には手軽で確実性が高いこのクリップタイプが好きです。

4.雑感
私は前シリーズを実売3万円前後の時期に購入しましたが、それでもER-4Pが高いとは感じませんでした。
そして現在においては2万円で入手できる今、カナル型イヤホンを求める多くの方にお勧めしたいと思います。

ただチェロ、コントラバス、バスドラ、キックなんかの量感的な鳴りはどうしようもないので、自分の嗜好とこのイヤホンの長所が合致したらということで。

あと意外と使いやすいですよこれは。


ER-4Pでテクノ(笑)

2009/05/25

Klipsch Image X5 レビュー


1.音質
中低域より。
解像度、分解能はそれほど高くなく中域と高域は若干荒れている印象。
低域は多めで迫力重視。ただし質の方は標準的で特筆すべき点はありません。
ボワつきはなく、またレスポンスも悪くないのでスピード感はあるのですが
締まりやその他の要素から、質的な意味でセールスポイントになりえるものではないと思います。

音場の広さは普通。
音が丸く適度に分離しているので良い意味で一体感があります。

このため、ノリの良さについては素晴らしいものがあり
ノリのいい音楽をノリ良く聴くにはベストマッチといっても過言ではありません。
また中低域主体の重めの音楽などにも適しています。

加えてボーカルのサ行などが全くといっていいほど耳につかないのも
人によっては利点かもしれません。
そしてより前へ出てくるので歌詞を聞き取るといったことには長けています。

逆に静かな表現、軟らかな表現には向かず
また抑揚の付け方もそれほど上手くないように思えます。

同時に、声やスネア、シンバルなどの打楽器、シンセの上モノなども魅力に欠けます。

先述の中高域の荒れ、および刺激音が耳障りにならない音作りが
明瞭さ鮮明さに欠けてしまっている原因ではないでしょうか。

得意ジャンルはロック、へヴィロック、メロコア、ポップ、ダウンテンポなどでしょうか。
テクノやトランス、R&Bなどは可もなく不可もなくといったところで
クラシック、ジャズなどは苦手と捉えてしまってもいいと思います。

ただこの"得意ジャンル"もあくまでBGM的な聴き方を前提としたものです。
後述の比喩のように、そもそもの立ち位置として、Image X5はそういうイヤホンだと感じます。

2.外観
デザインは私が今まで見たイヤホンの中でベストを争うくらいに優れていると思います。
サイズはImage X10に比べると大柄ですが適度なサイズで装着時に持ちやすいともいえます。

3.使用感
装着感はクリップや耳掛けタイプと比べるとやや煩わしいです。
説明書の推奨通りに背中掛けにすれば少しのズレでタッチノイズが発生し
前から垂らす形にすればイヤホンの自重で耳道に負担がかかります。

シングルフランジでは遮音性は低め、音漏れは普通です。
それなりにノイズは入りますが許容範囲内です。
音漏れは大音量でなければ問題ないと思います。
風きり音はそれなりに目立ちます。

4.他機種との比較
ER-4Pと比べると明らかに中・高域に差を感じてしまいます。
正直言うとImage X5は音のディテールを聴くと言った用途には厳しいです。
ただER-4Pには中低域の迫力はありませんし、結局はトレードオフといったところですね。

畑違いになりますが、イヤパッドタイプのヘッドホンHD238との比較では
音色に限ってはImage X5が勝っている部分はないと思います。
BAだからといって必ずしも中高域の表現、主に繊細さに優れているというわけではないようです。

5.雑感
Image X5はアマゾンのどなたかのレビューであるように
"普段着感覚のイヤホン"といった表現が的を射ています。

先に挙げた得意ジャンル中心の人にはそれなりにお勧めできますが
そうでない人は別の選択肢を探した方がいいのではないでしょうか。

2009/05/14

Sennheiser HD238 レビュー

1.音質
帯域バランスはややフラット。(≒ややドンシャリ)
スネアやシンバルの帯域を若干目立たせているようにも感じますが
煩さかったり他の音を邪魔するものではないです。
解像度や分解能は高めで全体的に明瞭な印象ですが雰囲気は少しダークです。
音場はまとまっていて一体感重視な鳴り方。
微小音の再生能力は高めで、各音はっきりしていますが
いわゆる無音の空間とか背景が黒いといったものはないです。
広さは普通でオープン型という言葉から想像されるような広大な感じではありません。
ただし篭り感や圧迫感などはないので、この辺りにオープン型のメリットが反映されていると思います。
音の輪郭はやや甘めですが、中身は詰まっていてボケたりしないので定位は明確です。パンニングなんかは効果がはっきり感じられて気持ちいいです。
低音の量は適度ですが、質は良いです。
レスポンスに優れボワつきが皆無なのでとてもリズミカルです。
またこの特徴からギターの箱鳴りなども非常に上手く表現します。
中高域については先述の通り明瞭ではあるのですが艶感とかそういったものは感じられません。ニュアンスの表現は良いのでバイオリンやピアノなどのリアリティは高いのですが、女性ボーカルなどをより引き立たせるといった能力はないと思います。
あとサ行は若干擦れることがありますが、頻度は少ないですしそもそも刺さったり痛みを感じるものではないのでそこら辺は安心できます。
バランスがいいので特に苦手となるジャンルはないのではないでしょうか。
ただあえて向いていると思われるジャンルを挙げるならば
ポップス、ロック、ジャズ、テクノ、トランスなどですね。
2.外観
HD2X8シリーズの最上位機種ということもあり高級感ある印象。
各部の構造もヤワな部分はありません。
3.使用感
耳乗せ型といこともあり、はずした直後は若干の違和感を感じますが痛みなどはありません。また側圧は適度で安定性と快適性のバランスは良いです。ヘッドバンドは長めで頭の大きい人でも問題ないと思います。
4.他機種との比較
後日、HD228と比べてみる予定です。
6.使用環境
・iPod直
・PC→HeadRoom Ultra Desktop Amp
7.雑感
実売一万円弱という値段からすると良い物だと思います。
見た目も個人的には好きですし、イヤーパッドの合皮部分など
細かいところにも配慮が行き届いています。
私は散歩などで気楽に聴きたいという目的で購入しましたが
オープン型"ポータブル"ヘッドホンというと使用場所が大きく限られてくるので
日本では受け入れられないとは思います。
この点で、弟分のHD228がどのくらいのものなのかが気になるところです。

2009/05/11

HD800を聴いてみた

9日に中野で行われたヘッドホン祭に参加してきました。
注目はULTRASONE Edition8とSennheiser HD800でしょうか。
私の目的はE8ではなくHD800でしたので、今回はそれについての感想が中心になります。

試聴環境について、上流はハイエンドのCDPと第一通信工業のM-81でした。
もう一方では、同CDPからLehmann Audio BCLに繋がれていました。
言い換えれば、2つのHD800は同音源であったというわけです。
これについてはSennheiserさんに対して違和感を感じましたね。

試聴した感想を一言でたとえるなら、"HD800に欠点はない"といったところです。
HD650で言われていたヴェールというのは感じられませんでしたし
音に実体感があるのにもかかわらず押し付けがましさがないということで
まさしく"ナチュラル"といった表現にふさわしいと思いました。

このナチュラルというのは"普通"という意味ではありません。

多くのヘッドホンに見られる音の歪みや張り出しがなく、不自然に音が近い、または遠いと感じられることもないということです。

私はSennheiserについて強く愛着を持っているということはありませんし
また、高額機器に対してもどちらかといえば冷めた態度なのですが
HD800については手放しで絶賛するに値するヘッドホンだと思いました。

ただし、HD800が"Perfect"なのか、従来品と比べて"Better"なのかは
個人の嗜好や考え方により振れ幅があるでしょう。

価格はブースの方の話では15万円前後となるそうです。
フジヤさんの販売価格も15万円とのことなので
値下げについてはほとんど期待できないかもしれませんね。

HD650が4万円強に対してHD800がこの価格なので
コストパフォーマンス云々については厳しいものがあるかもしれません。
けれど、HD800の音に15万円をだせるかといわれたら私は躊躇なくはいと答えます。

最高とは言いませんが、現時点では唯一無二の音であることはたしかです。
6月中には発売したいとのことでしたので、興味がある方は是非試聴されることをお勧めします。